以前NHKオンデマンドにハマっている話をしましたが、相も変わらずほぼ毎日NHKを見ている。
六角精児さんの呑み鉄本線・日本旅という番組が観たくて入って、今もちびちびと大切に鑑賞しています。
観たことがある方はお分かりでしょうが、泣くような番組ではありません。
六角さんがのんびりと酒どころや鉄道を旅する番組です。
ですが、先日放送された石川県の回で、感動して涙しました。
石川といえば真っ先に浮かぶのが2年前の正月の大地震。
放送では、六角さんは能登にも足を運び、街の様子を確認したり、地元の人の話を聞いたりしていました。
揺れ方で奇跡的に助かった居酒屋や、売り物のお酒の半分がだめになってしまったと語る酒蔵の方や、懸命の復旧作業で地震から約3ヶ月で全線復旧したのと鉄道の方のお話など、震災後の話が取り上げられています。
このように、旅番組をきっかけにして、被災地のことを考えるのは大切な機会だと思います。地元の方々の話を聞くと、胸が掴まれるような思いになります。思いを馳せて、涙してしまった部分もありますが、一番はテレビに映された能登の海を見た時でした。
番組では、のと鉄道の車窓からの風景、のと鉄道の走る風景が放送されていました。
のと鉄道は能登半島の海沿いを走る鉄道なのですが、写し出される海肌の厳しいこと。

私はこの夏、能登に行ってその海を実際に見ました。
行った理由は、復興・応援とかいう目的ではなく(それもちょっとあるけど)、たまたまテレビで観たのとじま水族館の映像に魅せられて、ひとりではるばる交通機関を乗り継いで行きました。
そこで見た海が青くて、深くて、厳しかった。

バス車内から
これが神戸の海(瀬戸内海)とはまた違って、日本海ゆえの厳しさなのか、とにかく見慣れた海とは違った。
自分の目で見た海を、呑み鉄本線・日本旅を見て思い出して、なんだか泣けてしまったのです。
これといった理由などありません、心が動かされたのでしょう。歳を重ねると、自然に泣けるみたいです。
さて、せっかくなので、のとじま水族館を紹介します。
能登半島の真ん中にぽっかりと浮かぶ島が能登島なのですが、その島にある水族館です。
こぢんまりとした水族館ですが、綺麗にされており、素敵な水族館です。
ジンベエザメが看板なのですが、わたしが行った時は残念ながらおらず・・・。(今年の1月に亡くなったそう。ですが、現在は8月に捕獲されたジンベエザメがいるみたいです。)

オブジェで満足しました。
そして、私がのとじま水族館に一目惚れした、あっと目を引くプロジェクションマッピング。

色とりどりのクラゲ。

なんだかアーティスティックで魅力的です。
ほかにも、館内のあちらこちらに綺麗に飾られた写真スポットやデコレーションなどがありました。

人工物と生物が違和感なく融合しています。
写真は撮りませんでしたが、震災からの復旧作業について詳しくまとめられた展示がありました。それも、色紙や写真、イラストをふんだんに使って、こどもにもわかるように書いてある。苦労が絶えなかったであろう復旧作業をなるべく悲しくならないように、明るく(でも書かれていることは壮絶)、伝えられている。水族館の端々に、水族館のことを大切に思っている従業員の方の気持ちが感じられます。そして、お一人お一人の苦労の甲斐があって、今があるのだなあと、ひしひしと感じます。
ほかにもペンギン散歩のイベントや、

みんな歩くの上手!
イルカ・アシカショー

地面から出たチンアナゴ

水から顔を出したカメ

カメを下から見ることができる水槽

銀魚(暑くて20分くらいここで休んだ。もっと見てられる。)

ドクターフィッシュ体験(尋常じゃないこしょばさ)

などなど・・・
写真には収まりきらない魅力をふんだんに感じられました。生き物もまだまだたくさんいます。
個人的に水族館は館ごとに特色があると思っていて、行ったらなんとなく好き嫌いを考えてしまうのですが、ここは本当によかった!かなりよかった!おすすめです。
ただ、電車やバスを使って行ったので、むちゃくちゃ遠かった!
金沢から七尾までJR普通で1時間半。
そこから1時間弱掛けてバスで移動。
電車もバスも本数が1時間に1本なので、神経使います。
おかげさまで、移動に必死で、七尾駅はゆっくり見て回る間もなかった。

風流な駅名標しか撮れなかったよ!!
それでも、七尾駅にいたのはほんの短い時間ですが、街が閑散としているという印象はありました。
お店とかあるのかなー、市場も閉まっているみたいに見えるけど・・・とその時は思っていましたが、呑み鉄本線・日本旅では、六角さんはちゃんとお店を見つけていた。
ぱっと見の印象で決めつけてはよくないとの教訓になりました。
それと、これも呑み鉄本線・日本旅を観て気づきましたが、のと鉄道にも乗ってみたらよかったです。せっかく行ったんだから。
呑み鉄旅を観ていると、1日の可能性の大きさに驚く。六角さんは、あそこの酒蔵に行っては呑んで、あそこの食堂に行っては呑んで、あの鉄道とあの鉄道を乗って、いくつかの駅で途中下車して、夜はゆっくり呑んで・・・といった具合に1日の時間を大いに有効活用している。六角さんは金沢から七尾への移動に加えて、のと鉄道も往復しているし、なんなら来るとき金沢より南の駅から乗ってきていたぞ!そのスタミナにも脱帽です。
能登を訪れた数日後、石川県で豪雨があり、少し前に見た光景とまるで違っていて、心を痛めました。七尾線も数日間は運休していたそうで、あのとき見たあの風景は大丈夫なのか、と思いながらニュースを見ていました。
2ヶ月近く経ち、復旧はされていると思いますが、浸水すると、その後の補修作業にも数年単位で時間が掛かると聞きます。
どうか一人でも多くの方の苦痛が和らぎますように。
全国各地で様々な被害が相次いでいますが、それぞれに気を保っていきたいものです。
生き物は時に元気をくれます。
