スピッツのライブツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24 HIMITSU STUDIO」に行ってきました。今日はその感想です。
『ひみつスタジオ』という新作アルバムを引っ提げて、去年の6月から全国を回り、本日の公演で振替公演を除けば最後という、とっても大掛かりなツアーです。スピッツ、スタッフの皆さん、ここまでお疲れ様でした!本当にありがとうございます!そして、残りの公演も、悔いなく、無事終わることを願っています。
私は、昨日の大阪公演1日目に参加したので、熱が冷めないうちに感想を書いておこうと思いました。
結論から言うと「とても感動した」です。
私は、スピッツのライブには複数回行っていますが、毎回感動している。多くのことは語らないけど、非言語的なところにはしっかりブッ刺さっているなあと感じます。
===ここから先はネタバレがあります。ご注意ください。===
【演奏曲について】
今回のアルバムは、かなり好きなアルバムで、どの曲が来ても同じくらい楽しめました。
そして、昔のアルバムのアルバム曲も演奏していて、セトリを6月から昨日まで見ずに我慢していた私は「こんな曲も歌ってくれるんだ!」という感動がありました。
いつも一人で学校の帰り道とかにイヤホンで聴いていた曲を、今、この場で、生演奏で、全身で聴くことができている。昔の私が報われたような気持ちでした。
ライブで聴けた、『甘ったれクリーチャー』は高校の帰り道、『サンシャイン』は大学の帰り道に聴いていた曲です。聴いていたときのことをライブ会場でも鮮明に思い出しました。
そしてそして、私がスピッツにどハマりするきっかけになった曲『涙がキラリ☆』も聴くことができたのです。イントロから大号泣しました。
【涙がキラリ☆】
年を重ねたからか、スピッツの歌詞の部分部分に心情を重ねることができるようになりました。(今まではよくわからないな〜と思って聴いていた。)
スピッツの歌詞は難解で有名なのですが、分かりやすい表現とかも意外にあって、そういう部分に自分を重ねていました。
特に、涙がキラリ☆の
二度と戻らない この時を 焼きつける
の部分は、本当にそのまま、ライブで見た映像、耳で聴いた音を心に刻む気持ちでした。
また、
心と心をつないでる かすかな光
という歌詞にもグッときました。
最近の私は、いつもひとりで、じっと自分の部屋に閉じこもり、社会の悲しいできごとに心を痛めたり無力さを感じたりしています。すごく不安を感じますし、孤独です。
ですが、この歌詞を聴いたときに、なぜか不思議と「ひとりじゃないんだ」と思えたのです。
私には、涙がキラリ☆とスピッツがあるし、こうして今本物のスピッツの演奏を聴けているし、この日の思い出とはまた会える、繋がっている、という気がしました。
自分でもよくわからないことを言っていると思いますが、音楽は理屈じゃないのです。
私自身、涙がキラリ☆をライブで聴くのは初めてではないと思いますが、こんなに染みるようになったのは、年を重ねて、いろいろ経験して、心の琴線が共鳴しやすくなったのでしょう。切ないけれど、ちょっぴり甘酸っぱさを感じる、この歌が本当に大好きです。愛しています。
余談
以前にも、涙がキラリ☆大好き記事を書いていました。
【スピッツらしさ】
ロックバンドのライブに行くと、よく、フロントマンが語ります。その多くが、人生訓や、曲への熱い想いや、日頃考えているマインド的なところについての話なのですが、スピッツは違います。
スピッツは「ご当地のもの何食べた」とか「ランチパックは意外と賞味期限が長い」とか「翔んで埼玉を観た」とか、至って普通の雑談なのです。
今までは、ゆるいな〜、おもしろいな〜、と思って聴いていましたが、昨日初めて、それはスピッツの「多くを語らないところ」なのだと気づきました。
音で語るという。
スピッツらしくあり、かっこよく思えました。
【その他】
大阪城ホールは初参戦でしたが、音が良かったです。キイキイしてなかった。おかげで音の波に乗れました。
そして、やっぱり、スピッツのライブは安心ですね。周りの方もマナーをわきまえている大人な方が多かったので、治安がよかったです。
グッズも開場30分前に行きましたが、並ばずに買えました。よかったです。かわいいi-OくんTシャツを買えました。
【まとめ】
ライブに行くと、普段の生活から離れられるので、「もっとがんばろう」とか「色々しよう」とかいう風にやる気が湧いてきます。まさしく心の栄養。
行くまでは腰が重いけど、行ったら必ず得るものがあるから、スピッツが頑張り続ける限り、ずっと応援し続けます。
私の青春です。ありがとう。