ルミナリエは神戸で開催される光の祭典(イベント)で、元々は阪神・淡路大震災からの復興を目指して、始まったものです。
先日、街を歩いていたら、ルミナリエの準備がされていました。
そのときに、見に行きたいな〜と思ったのですが、いざ開催されてみるとすごい人。
そしてカップルの山。
それを見たときに私の心はざわと動いたのです。
そしてなぜだか悲しくなってしまいました。
ルミナリエ開催期間中の仕事帰り、ルミナリエに向かう人だかりに遭ったのですが、その度になんだかセンチメンタルになってしまいました。
「ああ、私はこんなに仕事をしてへとへとなのに、みんなは大好きな人とルミナリエに行くんだ」
「私も見に行きたかったけど、カップルばっかりでなんかアウェーだな」
もちろん、カップルは自分たちとイルミネーションにしか興味がないので、私がいようがいまいが然したる問題ではないのですが、私の気持ちがざわつくのが問題なのです。
なんでざわつくのだろうと考えてみたところ、私はカップルを「自分を傷つける存在」と思ってしまうみたいです。
カップル独特の「2人の世界観」に嫉妬したり、やっぱり一人が寂しくなるときがあるのでしょう。
もちろん、カップルに呪いをかけたいわけではありません。可能な限り長く続いてほしいし、別れなんて経験するもんじゃありません。
ですが、思いとは裏腹にざわめく胸の内。
本当は私もルミナリエに行きたかったです。
ですが、ルミナリエが終わった次の日、仕事終わりにメリケンパークに行きました。
やっぱり閑散としていたんですが、なぜかこの景色を見て、私はすっごくほっとしてしまった。
ルミナリエなんかなくても、ポートタワーが復活したし、神戸海洋博物館の立派なモニュメントも輝いているし、海も静かにたたずんでいる。
ルミナリエに行けなくていじけていた私を抱きしめるような夜でした。
神戸はいつも変わらず傍にあります。